一般社団法人 日本原子力学会 Atomic Energy Society of Japan

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福島第一原子力発電所廃炉検討委員会

設置の目的

日本原子力学会は、福島第一原子力発電所事故に対して「東京電力福島第一原子力発電所事故に関する調査委員会」(学会事故調)を設置して検討し、その背景と根本原因を明らかにするとともに各分野にわたる提言をまとめ、平成26年3月に最終報告書を発刊した。福島第一原子力発電所では、引き続き行われている廃炉に向けての活動が極めて長期に亘り継続されることになることから、世界がその進展に関心と懸念を示す中、原子力分野の専門集団として日本原子力学会も積極的な貢献を行なうことが求められている。

一方、日本原子力学会は、定款において、「特に東京電力福島第一原子力発電所事故にかかわる環境修復、地域住民の支援および事故を起こした原子炉の廃止措置支援等の活動を積極的に行う。」旨、定めており、事故炉の廃止措置支援活動を事業の柱の一つとして位置付けている。

このような状況から日本原子力学会では、福島第一原子力発電所の廃炉に向けての政府及び事業者の活動が安全、かつ円滑に進められ、地元の復興に結びつくよう、課題の抽出と対応策の検討など専門性を生かした活動を行い、併せて、学会内における関連する活動情報の集約・共有化を図るとともに、学会事故調の提言及び事故進展の更なる解明のための課題のフォローを行うことを目的に、新たに「福島第一原子力発電所廃炉検討委員会」を発足させる。

廃炉検討委員会議事概要



 2024年春の年会 廃炉検討委員会セッション
「福島第一原子力発電所廃炉完了までを見据えたリスクへの対応」

プログラム
(1)  廃炉作業におけるリスクとは(東京大学)高田 孝
(2)  損傷を受けた構造物のリスク対応(東京大学)鈴木俊一
(3)  放射性廃棄物の保管・処理・処分に係る課題(福井大学)柳原 敏

 2023年秋の大会 廃炉検討委員会セッション

(1)  燃料デブリ取り出しのための作業空間整備に用いる遠隔技術 日立GE 清水 和也
(2)  廃炉ロボットの遠隔操作支援システムの開発 MHI 橋本 達矢
(3)  2号機使用済燃料プールからの燃料取り出し設備の概要 東芝エネルギーシステムズ 東倉 一郎
(4)  原子炉建屋内の環境改善・干渉物撤去のための遠隔技術の開発 IHI 三上 祐矢

シンポジウム第7回 東京電力福島第一原子力発電所の廃炉
「1F廃炉で発生する放射性廃棄物の取り扱い-保管の在り方・必要なことは何か」

2023年8月12日(土)13:15-16:00 東京大学武田先端知ホール

プログラム
(1)2022年度廃炉貢献賞の紹介
  ①  Recent Findings from Fukushima Daiichi Unit 1 Primary Containment Vessel Investigations
    (TEPCO) M. Cibula, T. Honda, S. Shinzawa, S. Mizokami, (The Univ. of Tokyo) M. Pellegrini
  ②  表面アルファ汚染可視化技術の開発ご紹介
    (東芝エネルギーシステムズ) 久米直人
(2)講演
   「現状の放射性廃棄物の管理・処分概念と1Fの廃棄物の課題」(東北大学教授)新堀雄一

2023年「春の年会」廃炉検討委員会セッション

2023年3月18日(金)13:00-14:30 東京大学駒場校舎I会場

「福島第一原子力発電所の建屋・構造物健全性とリスク評価」

プログラム
損傷を受けた構造物に対しての強度基準の在り方(東大・鈴木俊一)
1F廃炉に係る地震時健全性評価と課題(JAEA・高田毅士)
現状のリスク評価と経年劣化の影響の検討(東大・高田孝)

2022年「秋の大会」廃炉検討委員会セッション

2022年9月9日(金)13:00-14:30 茨城大学日立キャンパスA会場

「福島第一原子力発電所廃炉の現状と技術戦略」

プログラム
福島第一原子力発電所廃炉作業の現状(東電HD 石川 真澄) 
福島第一原子力発電所の廃炉のための技術戦略プラン(NDF 中村 紀吉)
福島第一原子力発電所における放射能汚染分布の測定技術(JAEA 佐藤 優樹)


シンポジウム 第6回 東京電力福島第一原子力発電所の廃炉「チャレンジする課題」

2022 年6月 25 日(土) 13:15~16:45 Zoom ウェービナーによるオンライン開催
テーマ1「デブリの生成過程と取り扱い」
 モデレータ:矢板 由美(東芝ESS)
 論点提起者(講演者):倉田 正輝(JAEA) 資料
 パネリスト:出光 一哉(九大),高田 孝(東大),村上 健太(東大),山本 章夫(名大)
テーマ2「燃料デブリの取り出しとロボット技術(遠隔技術)」
 モデレータ:竹田 敏(阪大)
 論点提起者(講演者):奥住 直明(IRID) 資料
 パネリスト:大隅 久(中央大),鈴木 俊一(東大),吉見 卓(芝浦工大)
まとめ及び閉会の挨拶 廃炉検討委員会副委員長・東京大学 関村 直人

質問と回答(第6回)

2022年「春の年会」廃炉検討委員会セッション

2022年3月18日(金)13:00-14:30 Zoom roomH会場

「福島第一原子力発電所廃炉検討委員会」分科会活動報告

開会挨拶 宮野 廣(廃炉検討委員会委員長)
(1)廃棄物検討分科会 柳原 敏(福井大)
(2)ロボット分科会 吉見 卓(芝浦工大)
(3)廃炉リスク評価分科会 高田 孝(東大)
(4)強度基準検討分科会 鈴木 俊一(東大)

 

報告書

2021年度活動報告書(2022.7)
2020年度活動報告書(2021.7)
2019年度活動報告書(2020.7)
国際標準からみた廃棄物管理 -廃棄物検討分科会中間報告 -(2020.7)
2019年度廃炉リスク評価分科会報告書(2019.10)
2018年度期末報告書(2019.7)
燃料取り出し開始までを対象とした原子炉建屋の耐震性についてー建屋の構造性能検討分科会中間報告書 第一報(2019.3)
管理目標に関するWS報告書「1F廃炉作業の管理目標の考え方」(2018.12)
2017年度期末報告書(2018.7)
事故進展に関する未解明事項フォローWG報告書「1F事故 未解明事項の調査と評価」(2018.1)
事故提言・フォロー分科会報告書「事故調提言への取組状況(第1回調査報告書)」(2016.3)

2021年「秋の大会」廃炉検討委員会セッション「1F廃炉に向けた技術開発の現状」
(2021年9月9日(木) 13:00 ~ 14:30
Zoom E会場)

座長:関村直人(廃炉委副委員長、東大)
◇開会挨拶 座長 13:00~13:05
(1) 公開シンポジウム報告  東京電力HD 中野 宏之 13:05~13:10
(2) 英知事業の取り組み  JAEA 田川 明広 13:10~13:35
(3) Topics on Decommissioning Researches: Analysis of sim-debris of the bundle degradation tests JAEA Anton Pshenichnikov 13:35~14:00
(4) IRIDの研究開発概況 IRID 奥住 直明 14:00~14:25
◇全体討議・まとめ 座長 14:25~14:30 

シンポジウム「東京電力福島第一原子力発電所の廃炉 第5回 廃炉10年目の課題と展望-より安全な廃炉に向けて-」
(2021年6月12日)

原子力学会の廃炉委の活動 宮野 廣(福島第一原子力発電所廃炉検討委員会?委員長)
福島第一原子力発電所廃炉検討委員会から見た廃炉の現状
講演1「廃炉における安全マネジメント」高田 孝氏(東京大学)
講演2「福島第一原子力発電所の廃炉に向けたロボット技術の現状と課題」大隅 久氏(中央大学)
講演3「建屋の耐震性評価と維持管理」瀧口克己氏(東京工業大学)
講演4「事故炉における強度評価の考え方」鈴木俊一氏(東京大学)
講演5「世界の事故炉の廃止措置と環境修復」柳原 敏氏(福井大学)

2021年「春の年会」廃炉検討委員会セッション
(3月17日(水)13:00-14:30 Zoom D会場)

プログラム
(1) 原子力学会の1F廃炉に向けた活動(1F廃炉委・宮野廣)
(2) 福島第一における廃炉・汚染水対策の現状と課題(東京電力HD・小野明)
(3) 廃炉技術の研究開発の進捗:成果と課題(JAEA・野田耕一)

2020年「秋の大会」廃炉検討委員会セッション

プログラム
(1) 福島第一原子力発電所廃炉作業の現状(東京電力HD・石川真澄)
(2) 福島第一原子力発電所の廃炉のための技術戦略(NDF・中村紀吉)
(3) IRIDの研究開発概況(IRID・奥住直明)
(4) 学会廃炉委における廃棄物の取り組みと今後について(東北大・新堀雄一)

シンポジウム「東京電力福島第一原子力発電所の廃炉第4回:確実な廃炉のために今すべきこと」
2019年3月9日(土)

全体プログラム
講演1:事故炉の廃炉の全工程とホールドポイント  宮野 廣(委員長・法政大)
講演2:事故炉の安全確保と管理目標 山本章夫(WS主査・名大)
講演3:廃炉とサイト修復の最終の姿に向けた廃棄物の取り扱い  柳原 敏(WS主査・福井大)
講演4:自然現象に対する事故炉の安全性評価 糸井達哉(WS主査・東大)
講演5:新技術への挑戦-国の補助事業による研究開発  松本昌昭(廃炉・汚染水対策事業事務局・MRI)
講演6:国際協力への提案 岡本孝司(JAEA/CLADS 長・東大)

シンポジウム「東電福島第一原子力発電所の廃炉について ―廃炉の論点と展望―」
2018年3月18日(日)

全体プログラム
講演1 福島第一廃炉の論点と展望 宮野 廣(廃炉委委員長、法政大学)
講演2 福島第一廃炉作業時の管理目標値について 山本 章夫(廃炉委分科会主査、名古屋大学)
講演3 より一層の安全確保に向けたリスク評価への取り組み 高田孝(日本原子力研究開発機構)
講演4 ロボット技術への期待 新井民夫(国際廃炉研究開発機構)
講演5 建屋構造物の要求性能と課題 高田毅士(東京大学)
講演6 廃棄物はどのように取り扱うのか 柳原敏(福井大学)

シンポジウム「東電福島第一原子力発電所の廃炉について ―廃炉の状況と課題、その対応策―」
2017年3月11日(土)

プログラム
講演1 福島第一原子力発電所の現状と課題 宮野 廣(廃炉委委員長、法政大学)
講演2 事故で分かったこと~事故進展はどこまで分かったか~ 山本 章夫(廃炉委分科会主査、名古屋大学)
講演3 燃料デブリとはどんなもの 永瀬 文久(廃炉委WG委員、日本原子力研究開発機構)
講演4 燃料デブリ取り出しへのロボットの適用技術を対象としたアイデアコンペ ―廃炉のためのロボット技術コンペ― 吉見 卓(廃炉委分科会主査、芝浦工大)
講演5 廃炉におけるリスク管理 山口 彰(廃炉委分科会主査、東京大学)
講演6 設備の健全性と高経年化対策 渡邉 豊(廃炉委委員、東北大学)
講演7 サイトの中の廃棄物はどうするかー廃止措置の終点に向けてー 柳原 敏(廃炉委分科会主査、福井大学)
講演8 残された廃棄物ートリチウムの課題 小西 哲之(廃炉委委員、京都大学)

シンポジウム「東電福島第一原子力発電所廃炉への取り組み―過去・現在・未来
2016年3月6日(日) フクラシア東京ステーション

提言への取り組み状況(第1回調査報告書)
プログラム
講演1:事故後の日本原子力学会の取り組み・・・田中隆則(日本原子力学会副会長、エネルギー総合工学研究所)
講演2:学会事故調の提言への取り組み状況・・・山本章夫(廃炉委分科会主査、名古屋大学)
講演3:事故炉の廃炉の現状と課題・・・宮野 廣(廃炉委委員長、法政大学)
講演4:福島第一原子力発電所事故廃棄物を考える?現状と課題?・・・柳原 敏(廃炉委委員、福井大学)
講演5:建屋の長期健全性を評価する・・・瀧口克己(廃炉委分科会主査、東京工業大学名誉教授)
講演6:廃炉を着実に実施するためのリスク管理を考える・・・山口 彰(廃炉委分科会主査、東京大学)

2015年「秋の大会」廃炉検討委員会セッション
(2015年9月11日(金)  静岡大学)

福島第一原子力発電所の中長期戦略と研究開発
○全体セッション (9:30?11:25)
(1)福島第一原子力発電所の廃炉・汚染水対策の状況について (エネ庁)平井裕秀
(2)福島第一原子力発電所の状況 (東京電力) 増田尚宏
(3)福島第一原子力発電所廃炉の技術戦略とリスク低減 (NDF)福田俊彦
(4)国際廃炉研究開発機構における廃炉関連技術の研究開発状況 (IRID)菅沼希一
○個別セッションA 放射性廃棄物(11:25?12:05)
(1)発生放射性廃棄物の保管 (東京電力) 石川真澄
(2)福島第一原子力発電所事故廃棄物の処理・処分研究開発 (JAEA/IRID) 宮本泰明
○個別セッションB 燃料デブリ/炉内状況(13:00?14:30)
(1)原子炉格納容器調査による炉内状況の推定 (東京電力) 滝沢 慎
(2)SAMPSONコードによる事故事象進展の解析 (エネ総研) 内藤正則
(3)燃料デブリの性状把握 (JAEA/IRID) 鷲谷忠博
○個別セッションC 構造健全性(14:30?15:30)
(1)原子炉圧力容器/格納容器の構造健全性 (IRID) 高守謙郎
(2)コンクリート構造物の健全性 (東北大) 前田匡樹
○個別セッションD 遠隔基盤技術(15:30?16:30)
(1)廃炉遠隔基盤技術 (東大) 淺間 一
(2)廃炉関連ロボットの開発 (IRID) 神徳徹雄

2015年「春の年会」廃炉検討委員会セッション
(2015年3月20日(金) 茨城大学)

2015年春の年会廃炉検討委員会発表資料
1.学会事故調から廃炉検討委員会へ (廃炉検討委員会委員長 法政大学 宮野廣)
2.事故調査委員会の提言・課題のフォロー (廃炉検討委員会分科会主査 名古屋大学 山本章夫)
3.福島第一廃炉の現状と今後の計画 (NDF 福田俊彦)
4.福島第一の廃炉における学会の役割 (廃炉検討委員会副委員長 東京大学 岡本孝司)