一般社団法人 日本原子力学会 Atomic Energy Society of Japan

会員専用サイト

日本原子力学会シンポジウム「VISION2050 - 事故を振り返り未来を見据える」(3/11-12オンライン開催)

「VISION2050 - 事故を振り返り未来を見据える」
-東京電力福島第一原子力発電所事故から10年を迎えて-

主催 一般社団法人日本原子力学会

 東京電力福島第一原子力発電所事故(以下、1F事故)を防ぎ得なかったことは、原子力に係わるすべての研究者、技術者、組織が真摯に受け止めるべきものであり、本会は長期にわたり福島の環境修復や事故プラントの廃止措置などに真剣に向き合っていく決意を学会内外に表明しています。事故以降、「東京電力福島第一原子力発電所事故に関する調査委員会」(学会事故調)を設置し、本会は総力を結集して、原子力の専門家で構成される学術的な組織の責務として1F事故とそれに伴う原子力災害の実態を専門的視点から分析し、背景と根本原因を明確にして課題をまとめ、原子力安全の確保と継続的な安全性向上の方策及び基本となる安全の考え方について提言しました。また、今後長期にわたり取り組まれる廃炉への学術的提言の発信に取り組んできました。さらに、福島の復興・再生支援では、事故直後から住民の方々に寄り添った活動を行うとともに提言も行ってきました。
 事故から10年目の節目を迎える本年、これら取組みの総括と今後の長期展望をテーマとしたシンポジウムを開催することといたしました。シンポジウムは、学会事故調の提言に対する学会としての総括、廃炉及び周辺地域の復興・再生支援の取り組み状況と今後について、報告・議論いたします。

・日時:2021年3月11日(木)13:00~18:00
・オンライン開催(Zoom)参加無料
・掲載した資料は、ご参考のために事前に取りまとめたもので、当日の発表資料とは異なる場合があります。

プログラム
開会挨拶:中島健会長 司会:藤澤義隆副会長
学会事故調提言フォローの報告  (資料:学会事故調提言フォローの報告)
(1) 提言フォローWGの活動と報告書作成の経緯:越塚誠一(東大)
(2) 提言I 原子力安全の基本的な事項:成宮祥介(JANSI)
(3) 提言II 直接要因に関する事項:高田孝(JAEA)
(4) 提言III 背後要因のうち組織的なものに関する事項:山本章夫(名大)
(5) 提言IV 共通的な事項:笠原直人(東大)
(6) 提言V 今後の復興に関する事項:田中隆則(原環センター)
(7) 総括:関村直人(東大)
-黙とう-
質疑応答
廃炉検討委員会の報告  (資料:廃炉検討委員会の報告)
(1) 廃炉の10 年と廃炉委の役割:宮野廣委員長
(2) 学術の視点からの1F廃炉の課題と対応:岡本孝司副委員長
福島特別プロジェクトの報告 
(1) 福島の現状および福島特別プロジェクトの活動と今後について:藤田玲子代表  (資料:福島特別プロジェクトの報告1)
(2) 除染・帰還・復興に関する見解(2016)に対する現状について:三倉通孝副代表  (資料:福島特別プロジェクトの報告2)
総合討論
パネリスト
・小林傳司(大阪大学COデザインセンター特任教授)【資料:パネリスト小林先生
・野口和彦(横浜国立大学IASリスク共生社会創造センター客員教授)【資料:パネリスト野口先生
・向殿政男(明治大学名誉教授)【資料:パネリスト向殿先生
・小沢晴司(宮城大学教授、前福島環境再生本部長) 
・竹内純子(NPO法人国際環境経済研究所理事/東北大学特任教授)
閉会挨拶:山口彰副会長

-原子力の未来像を考える-

主催 一般社団法人日本原子力学会

 日本原子力学会は、東京電力福島第一原子力発電所事故への取り組みを振り返ると同時に、本会の目的である「公衆の安全をすべてに優先させて、原子力および放射線の平和利用に関する学術および技術の進歩をはかり、その成果の活用と普及を進め、もって環境の保全と社会の発展に寄与すること」を達成するために、本会の若手・中堅会員を中心としたワーキンググループを設置して、原子力の未来像を検討してまいりました。
 これまでの検討結果を整理して会員からのフィードバックを得るため、原子力の未来像を議論するためのシンポジウムを開催することといたしました。みなさまの積極的なご参加をお願い致します。

・日時:2021年3月12日(金)13:30~16:30
・オンライン開催(Zoom)参加無料

プログラム
趣旨説明
 開会の挨拶 中島健会長
 未来像WGの活動の概要 村上健太(WGリーダ、長岡技科大)【資料1
第一部 講演と報告「課題の前提条件の変化を認めよう」
 気候変動に立ち向かうために 堀尾健太(WG委員、電中研)、永井雄宇(ゲスト、電中研)【資料2
 魅力あるエネルギーであり続けるために 齋田温子(ゲスト、三菱総研)、竹田敏(WG幹事、阪大)【資料3】
 原子力・放射線領域の学術としての魅力を保つために
   羽倉尚人(WG幹事、東京都市大)【資料4】、学生連絡会【資料5】、若手連絡会【資料6
第二部 総合討論【資料7
 事故調のフォローアップから学ぶ
 指摘された課題の境界領域を考える
 どのように専門家集団としての社会的責任を果たすか考える 
 第一部までの講演者、川村慎一理事、寺田和司(WG幹事、京大)
閉会の挨拶 佐治悦郎理事

お問い合わせ先
日本原子力学会 事務局
E-mail: kikaku@aesj.or.jp