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原子力発電所の内的事象を起因とした確率論的リスク評価に関する指針(レベル1PRA 編):2022(AESJ-SC-RK011:2022)

2203

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13,750円
注文番号 2203-1

登録情報
  • ISBN : 978-4-89047-445-5
  • 担当部会 : リスク専門部会
  • 版型頁数 : A4/105
  • 発行年 : 2022/7/21
11,000円
注文番号 2203-2

登録情報
  • ISBN : 978-4-89047-445-5
  • 担当部会 : リスク専門部会
  • 版型頁数 : A4/105
  • 発行年 : 2022/7/21
内容紹介

  
<まえがきより>

“原子力発電所の内的事象を起因とした確率論的リスク評価に関する指針(レベル1 PRA 編):

2022”は,一般社団法人 日本原子力学会標準委員会のリスク専門部会に設けられているレベル

1PRA 分科会において検討し,リスク専門部会及び標準委員会での審議を経て策定,発行したもの

です。この標準は,原子力発電所の内的事象に関する安全性を総合的に評価することを目的に実

施する確率論的リスク評価(PRA)のうち,内的事象にかかる炉心損傷又は燃料損傷の発生頻度

までを評価するレベル1PRA を対象としています。

原子力発電所のPRA は,確率論を用い安全に関わるリスクについて総合的かつ定量的に評価を

実施するものであり,炉心又は燃料の損傷に関わる事象に着目して,損傷に至る事故シナリオ及

び損傷後の事故進展を定量化することによって,発生頻度と影響とを推定することができます。

PRA の特徴は,原子力発電所の安全性に関わる評価を現実的な仮定の基に論理的かつ包括的に行

うことができること,安全性に影響を与える要因について定量的な考察ができること及び原子力

発電所やその構成設備に関する特性,現象論に関する知識,データの不確実さとそれらによって

もたらされる評価結果の不確実さとを提示できることなどにあります。PRA の技術開発,事例適

用及び応用研究が進められてきた結果,PRA は安全規制を含む安全設計,運転管理などの広い分

野における意思決定プロセスを支援する効果的な手段として認識されています。

福島第一原子力発電所事故後においては,炉心損傷に至るようなプラントでの重大事故も範ち

ゅうとする新たな安全規制となっており,プラントの運転段階においても新たな検査制度が導入

されています。さらに,電気事業者による定期的な安全性向上評価において PRA が実施され,こ

のようなPRA から得られるリスク情報を自主的に活用して意思決定に反映していくこととして

います。リスク専門部会では,このような意思決定に適用できるリスク情報を得るPRA のための

標準のあり方として,PRA が備えるべき性能に着目した標準構成にするべきとの方針を示してい

ます。

以上のような背景から,この指針は,“原子力発電所の内的事象を起因とした確率論的リスク評

価に関する基準(レベル1 PRA 編)”で規定されている,意思決定に適用するリスク情報を得るた

めのPRA の性能要求に適用できる,個々の評価手法を提示しています。