一般社団法人 日本原子力学会 Atomic Energy Society of Japan

会員ログイン

ウィークリーウェビナー「放射性廃棄物の管理」2021
開催のご案内

開催趣旨

2011年の東京電力福島第一原子力発電所(1F)の事故によって、放射性廃棄物が社会的関心を起こすこととなり、原子力学会内においても、廃炉検討委員会廃棄物検討分科会は、この廃棄物の今後の扱いについて技術的考え方の例を示した。

この10年間に、放射性廃棄物に関係する分野での大きな変化は、1F事故廃棄物だけではない。技術的妥当性がその道の専門家の間でのコンフィデンスビルディングを得て来た地層処分については、ついにふたつの自治体が文献調査の実施を受け入れ、立地段階に入った。原子力施設の解体が、届け出制から許認可制に法的改正がされた当時考案されたクリアランス制度は、今や対象核種数が格段に増え、製品の市場拡大も検討されている。

原子力施設の稼働や運転を停止した施設の廃止措置から発生した廃棄物は、まずはその物理的・化学的性状を特定する特性調査(キャラクタリゼーション)を経、その結果に基づいて、化学処理や物理的処理を施して保管・輸送・貯蔵に適した固体とし、さらに廃棄体化し、処分場に定置するという一連のプロセスを経る。この発生から処分までの各プロセスを見渡す一連を「放射性廃棄物の管理」と言う。

本ウェビナーは、こういった昨今の動向をふまえ、放射性廃棄物の管理について原子力学会員や関連する分野の専門家に向けた解説を、複数回に亘るウェビナーで行うことにより、放射性廃棄物の管理に対する理解促進を図ることを目的とする。

開催要領

  • 日時   2021年11月25日(木)~2022年3月3日(木)、合計13回、基本的に毎週木曜日
  • 主催   日本原子力学会
  • 共催   福島復興・廃炉推進に貢献する学協会連絡会(ANFURD)、日本原子力学会バックエンド部会
  • 対象   日本原子力学会会員、ANFURD加盟学協会会員
  • 参加費  無料
  • 開催方法 オンライン(Zoomウェビナー)
    ※各回の動画アーカイブは日本原子力学会員およびANFURD参加学協会員に無料公開となります。
  • 申込方法 以下の参加申込フォームよりお申し込みください。ご登録完了後、ウェビナー参加、資料、ビデオアーカイブ視聴について自動メールが届きます。セキュリティの関係で、メールが届かない場合は、問い合わせ先へご一報ください。
  • ※当日参加できないが、資料の閲覧、ビデオアーカイブの視聴を希望される方も同様にお申し込みをお願いします。
  • ※報道関係で参加を希望される方は、日本原子力学会会員にチェックし、会員番号を8888888としてください。
お名前  (必須)
ご所属 
ご専門  (必須)
参加されている学協会  (必須)
ANFURD参加学協会の会員の方は学協会名 
所属学協会の会員番号(日本原子力学会賛助会員の方は9999999を入力)  (必須)
E-mail  (必須)
メールアドレスに間違いがないかご確認の上、送信ボタンを押してください 


問い合わせ先

一般社団法人日本原子力学会事務局
E-mail: kikaku[a]aesj.or.jp ([a]を@に変換)

ANFURD参画学協会

エネルギー・資源学会 化学工学会 日本核物質管理学会 環境放射能除染学会 計測自動制御学会 資源・素材学会 水文・水資源学会 大気環境学会 土木学会 日本アイソトープ協会 日本応用地質学会 日本海洋学会 日本機械学会 日本技術士会 日本気象学会 日本原子力学会(幹事学会) 日本コンクリート工学会 日本混相流学会 日本地震学会 日本地震工学会 日本水産学会 日本電気協会 日本土壌肥料学会 日本農芸化学会 日本保健物理学会 日本物理学会 日本放射化学会 日本放射線影響学会 日本保全学会 日本ロボット学会 農業農村工学会 廃棄物資源循環学会 腐食防食学会 プラズマ・核融合学会 レーザー学会

プログラム

第1回 2021年11月25日(木)13:30-14:40

  1. 放射性廃棄物の管理:全体概要 (日本原子力学会)中山 真一
    ウェビナーの趣旨説明、放射性廃棄物管理の全概要

  2. 放射性廃棄物の管理:基本的考え方 (原子力発電環境整備機構)梅木 博之
    放射性廃棄物の管理に関する国際的な基本原則、考え方等

第2回 2021年12月3日(金)13:30-14:30

  1. 放射性廃棄物に係る放射線防護上の基準 (原子力安全研究協会)立川 博一
    IAEAの安全基準を中心に、関連するICRPの文書も含め,放射性廃棄物に関連する放射線防護上の基準について概説

  2. 放射性廃棄物処理処分に関する学会標準 (日本原子力研究開発機構)高橋 邦明
    学会標準の整備状況

第3回 2021年12月9日(木)13:30-14:30

  1. 中深度処分の規制基準 (原子力規制庁)前田 敏克

第4回 2021年12月16日(木)13:30-14:50

  1. 原子力施設の廃止措置
    1. 実用商用炉の廃止措置 (電気事業連合会)上山 裕
      実用商用炉の廃止措置の現状・課題(クリアランスを含む)

    2. 1Fの廃止措置 (北海道大学)渡辺 直子
      1Fの廃止措置 ※第9回と併せてご覧ください

    3. 研究施設等の廃止措置 (日本原子力研究開発機構)目黒 義弘
      研究炉、実験施設、加速器

第5回 2021年12月23日(木)13:30-14:30

  1. 低レベル放射性廃棄物の処分(その1):その考え方 (原子力環境整備促進・資金管理センター)脇 寿一
    低レベル放射性廃棄物の浅地中埋設(L3、L2)および中深度処分(L1)埋設の考え方、事業の現状、課題。地層処分以外のTRU廃棄物含む

  2. 高レベル放射性廃棄物の地層処分(その1):その考え方 (原子力発電環境整備機構)渡部 隆俊
    我が国における地層処分事業、事業者における安全確保の取り組みとその現在についての概要

第6回 2022年1月13日(木)13:30-14:50

  1. 1F事故オンサイト廃棄物 (東北大学)新堀 雄一
    1F事故で発生した多種多様なオンサイト廃棄物の管理について(廃炉委報告書の紹介)

  2. 1F事故オンサイト廃棄物の処理 (日本原子力研究開発機構)大杉 武史
    • 従来の廃棄物との違い
    • 研究開発の位置づけ(東電の工程、NDFの戦略プラン、国プロと英知事業、性状把握-保管-処理-処分の関連)
    • 処理技術を選定するための比較整理
    • 低温固化技術の研究開発の内容と知見
    • 今後必要と考えられる研究課題
  3. 1F処理水 (京都大学)小西 哲之
    政府方針(4/13)の説明、その後の動き、学会見解(6/7)の説明

第7回 2022年1月20日(木)13:30-14:30

  1. 1F事故オフサイト廃棄物 (国立環境研究所)大迫 政浩
    1F事故で発生したオフサイト廃棄物への対応、処理、処分の考え方、現状、課題、技術開発

第8回 2022年1月27日(木)13:30-14:30

  1. 放射性廃棄物処分と地質環境 (日本原子力研究開発機構)大澤 英昭
    地層処分など放射性廃棄物の処分に求められる地質学とは何か1F事故オフサイト廃棄物

第9回 2022年2月3日(木)13:30-14:30

  1. 低レベル放射性廃棄物処分(その2):処分場の設計に係る現状と諸課題 (日本原燃)佐々木 泰
    放射性物質の漏出防止、移行抑制、遮蔽に関する設計の考え方

  2. 高レベル放射性廃棄物の処分(その2):処分場の設計に係る現状と諸課題 (原子力発電環境整備機構)髙橋 美昭
    高レベル放射性廃棄物と地層処分対象のTRU等廃棄物の処分場の設計及び閉鎖前の安全性の評価等に係る技術の現状と今後の取組み

第10回 2022年2月10日(木)13:30-14:30

  1. 低レベル放射性廃棄物の処分(その3):セーフティケース (日本原燃)清水 智文
    安全確保に関する現状と今後の課題。国際動向(各国の現状など)を含む

  2. 高レベル放射性廃棄物の処分(その3):セーフティケース (原子力発電環境整備機構)藤山 哲雄
    安全確保に関する現状と今後の課題、国際動高レベル放射性廃棄物と地層処分対象低レベル放射性廃棄物の処分場の閉鎖後長期安全性の評価等に係る技術の現状と今後の取組、サイトを特定していないわが国のセーフティケース、国際動向(各国の現状など)を含む

第11回 2022年2月17日(木)13:30-14:30

  1. 処理処分の科学・技術最前線―セメント系材料の進展― (太平洋コンサルタント)芳賀 和子
    処理処分技術の進展の例として紹介

  2. 処理処分の科学・技術最前線―処分場における操業技術 (原子力環境整備促進・資金管理センター)川久保 政洋
    処分関係技術の進展の例として紹介

第12回 2022年2月24日(木)13:30-14:50

  1. なぜ,地層処分なのか (原子力発電環境整備機構)草野 由貴子
    地層処分が社会に受け入れられるためには、様々なステークホルダーとのコミュニケーションによって、なぜ地層処分なのか、地層処分によってどのように安全が確保されるのか明確に伝わり納得できるものとなることが必要である。ここでは、国際的に地層処分が選択されてきた経緯や、実現に向けた倫理的側面への配慮、セーフティケースなどによる安全性への信頼構築に向けた取り組みなどについて紹介し、こうしたコミュニケーションにおいて何を基盤情報として共有しておくことが必要か、そのためにはどのようなアプローチをとるべきかについて論ずる。

第13回 2022年3月3日(木)13:30-14:50

  1. 基調講演:持続可能な放射性廃棄物管理-今後に向けて (原子力環境整備機構)梅木 博之
    パネル討論:将来の放射性廃棄物管理
    パネリスト (日本原子力研究開発機構)高橋 邦明、(電気事業連合会)上山 裕、(日本原燃)佐々木 泰、(東北大学)新堀 雄一、
          (東京大学)斉藤 拓巳、(東京大学)村上 健太
    OECD-NEAのワークショップ "Multifactor Optimisation of Predisposal Management of Radioactive Waste"(2020年)などを参照しつつ,放射性廃棄物の管理については原子力の全分野が連携・協力して取り組んでいくことの重要性について基調講演をいただき、これを受け、異なる専門分野のパネリスト(基準・学会標準など、廃止措置、福島、LLWの浅地埋設/&中深度処分、地層処分、次世代炉・燃料サイクルなど)からの意見を交えつつ議論。