英文論文誌2009年インパクトファクターおよびProgress in Nuclear Science and Technologyの創刊のお知らせ | 日本原子力学会

英文論文誌2009年インパクトファクターおよびProgress in Nuclear Science and Technologyの創刊のお知らせ

平成22年9月
編集委員会 論文誌編集長

 

(1)英文論文誌2009年インパクトファクター

2010年7月にThomson Reuters社のJournal Citation Report誌に、本学会英文論文誌Journal of Nuclear Science and Technology(JNST)の2009年のインパクトファクター(2009年インパクトファクター:2009年に発行された科学技術論文中で2007-2008年のJNST論文が何回引用されたか/2007-2008年のJNST論文掲載数)が0.472であると発表されました。この値は2008年の0.628に比較してかなり低く、何らかのデータの間違いがあると思われました。データを詳細に検討したところ、2008年の論文掲載数が376論文と、極めて多く計算されていることが分かりました。毎月発行されるJNSTの通常号の掲載論文数は144論文であったので、その他に通常号よりはるかに多い232論文がJNST論文として算入されていることになります。一方、編集委員会では、原子力学会が主催または共催した国際会議の論文集を、JNSTの”Supplements”として発行すること認めており、2008年には2つの国際会議論文集がSupplementsとして印刷発行されました。これら2つのSupplementsの掲載論文数が232論文であり、これらがJNST通常号の論文と同じ母数としてインパクトファクターの計算に算入されてしまいました。2007-2008年の被引用数=265、2007-2008年の総掲載論分数=562となり、インパクトファクターは0.472となったことが明らかになりました。
編集委員会では、Thomson Reuters社に、Supplementsは年12回発行と明記してあるJNST通常号とは明らかに違う位置づけであるから、算入することはJNSTを正当に評価する上で間違いであるので、修正して欲しい旨の申し入れを行いましたが、ISSN番号が同じなので、区別しない(できない)との回答でありました。複数の大手Journal出版社にも問い合わせをしましたが、いずれも修正の余地は無いだろうとの見解でありました。
編集委員会としては、過去にもSupplementsを発行しており、これまでは算入されて無かったので、今回の事態は想定外でありました。今回算入された理由として、2008年に発行されたSupplementsを広く引用されるようにWeb of ScienceのConference Proceedings Citation Indexに電子データを登録したことが挙げられます。それ以前のSupplementsは登録をしておりませんでした。この登録自体は会議発表論文の公開性を高めるために行ったもので、その時はインパクトファクターに影響することに考えが至りませんでした。
JNST投稿者に不利益をもたらすことになりましたことは、編集委員会の責任であり、ここに陳謝いたします。なお、Supplements論文を除いた通常の計算では、2009年インパクトファクター:265/330=0.803となり、2008年から明らかに上昇しており、アメリカ原子力学会発行雑誌に勝る値を示しております。

 

(2)Progress in Nuclear Science and Technologyの創刊

(1)に詳細に記したように、英文論文誌JNSTのSupplementsの発行が、JNST本体のインパクトファクターに極めて多大な影響を与えることが避けられない状況にあります。2008年のSupplementsの影響は2010年インパクトファクターまで影響し、もし今後新たに同様のSupplementsを発行した場合、JNSTのインパクトファクターが継続して何年も極めて低い値となることが危惧されます。それはJNSTの価値を著しく低下することとなり、JNSTの存亡の危機と捉えております。
編集委員会では、急遽、対策を検討した結果、Supplementsという形式での発行を中止し、それに替わり、新たな論文シリーズとしてProgress in Nuclear Science and Technology (ISSN 2185-4823)を創刊することを決定しました。本誌は不定期刊ですが、発行元と著作権所有は原子力学会であり、常設の編集委員会としてはJNSTの編集委員会を充て、国際会議発表の査読付き論文集とします。各国際会議ごとにVolume 番号を付け、各会議の編集小委員会をその号の特別編集委員(Guest Editors)とします。同誌はWeb of Science への登録を行い、また学会HPで無料公開します。新シリーズでは、論文レベルを比較的高く維持するために、Peer reviewで選択された論文の掲載を想定します。

 


(告知文)
英文論文誌の2009年インパクトファクターが発表されましたが、別冊として発行した国際会議論文集が算入され、実情より低い値となっています。また、これに関連して、新規にProgress in Nuclear Science and Technologyシリーズを創刊します。詳細は次のページをご覧下さい。